2024年(令和6年4月1日)に、
生後2ヵ月スタートの乳幼児の予防接種に
変更がありました
4種混合(ジフテリア・破傷風・百日咳・ポリオ)にヒブワクチンが加わり、
5種混合(ジフテリア・破傷風・百日咳・ポリオ・ヒブ)になりました
小児用肺炎球菌が13価から15価になりました
生後2ヵ月なったら早めに接種しましょう
ロタウイルス
ロタウイルスとは…
ロタウイルスは主に乳幼児を中心に感染し、5歳までにほとんどの子どもが感染するといわれています。
乳幼児で重症な症状を引き起こす原因となります。
ロタウイルスワクチンは、24週までに2回接種を完了するもの(ロタリックス)と、32週までに3回接種を完了するもの(ロタテック)の2種類があります。
ロタリックス(2回)1価: 生後6週~24週まで
・生後6週間してから1回目の接種
・2回目は1回目より4週以上あける
ロタテック(3回)5価: 生後6週~32週まで
・生後6週間してから1回目の接種
・2回目、3回目はそれぞれ4週間以上の間隔をあけて接種
5種混合(ジフテリア・破傷風・百日咳・ポリオ・ヒブ)
ジフテリアとは…
のどや鼻にジフテリア菌が感染し、発熱、嘔吐、のどの痛み、犬吠え様の咳などの症状が出ます。偽膜と呼ばれる膜がのどにでき、窒息して亡くなることもあります。
破傷風とは…
土壌中の破傷風菌が傷口から体内に入ることによって感染します。破傷風毒素により神経麻痺、筋肉の激しいけいれんや呼吸困難などを起こします。
百日咳とは…
風邪のような症状ではじまり、徐々に咳がひどくなり顔をまっ赤にして連続的に咳き込むようになります。
ポリオとは…
「小児麻痺」とも呼ばれ、四肢に麻痺を起こします。日本では高いワクチン接種率により自然感染による患者発生はありませんが、ポリオウイルスがいつ海外から入ってくるかわかりません。
Hib(ヒブ)感染症とは…
インフルエンザ菌の中でb型の莢膜をもつ細菌(Hib)による感染症で、髄膜炎や敗血症などの重い病気を起こすことがあります。ほとんどが乳幼児で発生しますので、注意が必要です。
生後2ヵ月から1回目の接種
・2回目、3回目はそれぞれ20日以上の間隔をあけて接種
・追加:初回3回目終了後6ヵ月~18ヵ月後までが望ましい
小児用肺炎球菌(15価)
小児用肺炎球菌とは…
肺炎球菌が起こす病気(感染症)は細菌性髄膜炎・菌血症など。
初回免疫2ヵ月以上7ヵ月未満
・27日間以上の間隔で3回接種→3回目接種は12ヵ月齢未満までに完了
・追加:3回目接種から60日間以上12ヵ月(1歳)~15ヵ月齢が望ましい
7ヵ月以上12ヵ月未満
・27日間以上の間隔で2回接種
・追加:2回目接種から60日間以上12ヵ月(1歳)以降
12ヵ月以上24ヵ月未満
・1回目接種から60日以上の間隔で2回接種
24ヵ月以上
・1回接種
B型肝炎ワクチン
B型肝炎とは…
B型肝炎ウイルスは唾液や体液(汗や涙)などからも感染します。家族や同居人と濃厚な接触の機会が多い赤ちゃんは、そんなうつりやすい環境にいます。ウイルスに感染する前に早く守ってあげましょう。
生後2ヵ月から1回目の接種
・2回目は4週間あけて接種
・3回目:2回目終了後、5ヵ月後~1歳になるまで(公費)です
※お母さんがB型肝炎キャリアの場合は主治医に相談してください
BCG
BCGとは…
結核は昔の病気だと思っていませんか?
結核は、日本で今でも年間1万5千人の患者が発生している感染症です。
高齢の患者さんが多いですが、大人から子どもへうつる(感染する)ことも少なくありません。
それに、結核に対する抵抗力はお母さんからもらうことはできません。
赤ちゃんは結核に対する抵抗力が弱いので、全身性の結核症や結核性髄膜炎になることもあり、重い後遺症を残す可能性もあります。
1歳未満:標準は生後5~8ヵ月
MRワクチン(麻疹・風疹)
1期:1歳になったらできるだけ早めに1回接種
2期:小学校就学前年度の1年間に1回接種
水痘(みずぼうそう)
1回目:1歳になったら接種
2回目→1回目から6ヵ月後(3歳になるまで(公費)です)
おたふく
公費(無料)ではありませんが2回接種を推奨しています
1回目:1歳になったら接種
2回目:小学校就学前(MR2期時に同時)
日本脳炎
1期初回:生後6ヵ月より接種可能(3~4歳が推奨年齢)。6~28日間隔で2回接種
1期追加:1期初回2回目終了後およそ1年で1回接種
2期:9歳~13歳未満に接種
2種混合(ジフテリア・破傷風)
11歳~13歳未満に1回接種
子宮頸がん予防
小学6年の4月1日から高校1年に相当する年度の3月31日まで
2価、4価、9価ワクチン
2価ワクチン接種の場合
3回(0、1、6ヵ月後)接種(サーバリックス)
4価ワクチン接種の場合
3回(0、2、6ヵ月後)接種(ガーダシル)
9価ワクチン接種の場合
3回(0、2、6ヵ月後)接種(シルガード)
2024年(令和6年4月1日)に、
成人の予防接種に変更がありました
高齢者用肺炎球菌
(令和6年以降の接種対象65歳の方)
対象者には通知が送付されます
成人用肺炎球菌【任意】
※接種については医師にご相談ください
帯状疱疹
狭山市に住民登録がある50歳以上の方は助成が受けられます
生ワクチン1回
不活化ワクチン2回
※助成を受けられるのは、どちらかのワクチンで生涯に1度限りです。
※接種希望の方は、ご自身で市へ申請をお願いいたします。
狭山市外にお住まいの方は自費にて接種できます
生ワクチン1回
不活化ワクチン2回
インフルエンザ
インフルエンザとは…
高齢者がインフルエンザにかかった場合の合併症としては、肺炎が一番多いとされています。乳幼児(主に6歳以下)がインフルエンザにかかった場合は、合併症としてインフルエンザ脳炎を引き起こす可能性があります。
生後6ヵ月~13歳未満:2回接種(1回目から2~4週の間隔をあけて接種)
13歳以上:1回接種
※65歳以上の方は助成があります(埼玉県在住の方)
海外出張などで予防接種が必要な場合は、
医師に相談してください。
A型肝炎・破傷風・狂犬病のワクチンも、
当院にて接種できます。